fc2ブログ
« 2024 . 03 »    1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31

のどかでハードなバスの旅。

リラの僧院に一泊。
当初の予定では、リラからバスで行けるブラゴエフブラッドから、
マケドニアのビトラまでバスがあるらしいって情報だったんだけど、
バスの運転手に聞いたら無いようだったので、予定を変更。

一度ソフィアに帰ってそこから夜行のオフリド行きに乗るか…。
ソフィアへの直通バスは15時に1本しかないけど、
9時にドプニーツェってところを経由してソフィアに帰れるらしい。

しかも、地図で見るとドプニーツェは
ソフィアとスコピエを繋ぐ道路上にあるように見える。

さすがに僧院内ではネットが使えないので調べられず、
朝、直接運転手に聞いてみた。
「ドプニーツェで乗り換えればあるよ」と。
やった!と思ってバスに乗った。


リラの僧院からリラ村までは山道でお客さんは地元の人だけ。
おばちゃんが香ばしいパンの香りを伴って乗ってきた。
運転手さんに手作りっぽいパンを渡し、隣のおばあちゃんにもパンを分けて、
最後にほかほかの焼き立てパンをあたしにもちぎってくれた。
お腹がすいてたわけじゃないけど、気持ちがうれしかったので素直にいただいた。
ちょっとぼそぼそしてるけど、素朴な味。

次に乗ってきたおばあちゃんは運転手さんのポケットに胡桃の実を入れて、
しばらく先のバス停で降りていった。
R0024530r.jpg

運転手さんは村や道端にもちらほら知り合いがいるみたいで、
時々、手を上げて挨拶をする。
リラ村で会ったおばちゃんにりんごをもらい、それをアタシにくれた。
さっきもらった胡桃も。

なんか物々交換バスみたいだなっと思った。
やっぱり田舎はいい。
ソフィアに戻って都会で過ごすより、
こういうのんびりしたバスに乗ってる時間の方が心地いい。

運転手さんは最後のバス停で、
次に乗るバスのホームを教えてくれて仕事に戻っていった。

あったかい気持ちで、バス停で次のバスの値段を聞いてみたら、
「スコピエ行きのバスはないよ」と。

「えっ?」

「バスの運転手に聞いたんだけど…」
っていうと、外のインフォメーションで聞いてみて、と言われた。

インフォメーションに聞いてみたら「乗り継げばあるよ」と。
その行き先と時間を聞いてみた。

ここ、ドプニーツェ~キュスティンディルが1時間ごとに1本。
キュスティンディル~スコピエが17時30分、19時に1本ずつ。

ん?

今10時30分なので、12時過ぎにドプニーツェについても、
17時30分まで5時間近く。
待合室とかあるといいんだけど…。
まあ、アジアで数時間バスを待つなんて当たり前だったし、
ゆっくり時間もできたので、ノートでも書こうと思って、そのルートで行く事に。

ドプニーツェから乗ったバスも完全に地元民ばかり。
大きな荷物を持って乗ってきたからか、アジア人だからか、
みんなの視線がささるくらい。

前に座ってたおじいちゃんは、
ブルガリア語でいっぱい話しかけてくるんだけど、
何一つ言葉がわからない。

「ソフィア」って聞こえた気がしたので、行きたいところを言ってみた。
たぶんここで聞かれるとしたら、何人か、どこに行くかだと思うので。

あと、「キタイ」ってのもよく聞こえたので、確かロシア語でキタイは中国人。
間違われてるなーと思い、ロシア語で「ニエキタイ」=中国じゃないって言ってみた。

でもここ、ロシア語だっけ?
どっちかっていうと、ブルガリアではフランス語をよく聞く。
「チャオチャオ!」とか「メルシー」とか。

ほとんど会話が成り立たないまま、
降りたバス停からスコピエ行きのバスは出るらしい。
運転手もここって指差してた。

ただ、ここ、何もないし、時刻表もないし、はたしてちゃんと行けるのか…
とりあえず、暇をつぶすこと、5時間…。
R0024512r.jpg

あ、時刻表はあったんだけど、いまいち読めない…
読めないというか、見方がわからない。

R0024523r.jpg

聞いた話どおりに17:30にスコピエに向けてバスは出発。
なんとか今日中にマケドニア入りできる。

途中、国境ではバスの中でパスポートを集めてスタンプを押してもらって帰ってきた。
どうやら、ブルガリアもマケドニアもシェンゲン協定は実施していなけど、
スタンプだけ統一したらしい。

20時すぎにバス停に到着。
宿を探してうろうろしてたら、地元の女性が一緒に探してくれた。
駅からは近いんだけど、わかりにくい場所で、やっとの思いで見つけたら、
予約の日付を1ヶ月間違って予約されてたみたいで、満室で泊まれず…。
すぐそばの別のユースを案内してもらった。

1ベッドだけ空いてたドミトリーはなんだか部室のような雰囲気。
それもそのはず、ちょうど今、キックボクシングのチャンピオンシップが
マケドニアで行われていて、ウクライナ代表の選手が泊まってるらしい。

日本人って言ったら、「空手!!」って盛り上がっちゃって、
一緒にワインを飲む事に。
40人ほどの選手がいる中のコーチ3名と選手4名程がこのユースに泊まってる。
その中で英語を話せる人が一人。
その人の通訳でなんとか会話をする。
ウクライナでは女性一人で旅をするのが普通じゃないみたいなので、
どうして?とか怖くない?とか色々聞かれた。

なんか妙な一日だったけど、楽しかった。
スポンサーサイト



ブルガリア | CM(0) | TB(0) 2011.10.26(Wed) 04:35

リラの僧院へ。

ブルガリアの首都、ソフィアからリラの僧院に行く。
これが世界遺産なんだけど、交通の便が悪くて、直通バスは1日1本。
コレを逃すと日帰りはできないらしい。
まあ、日帰りじゃなくて、泊まるつもりなんだけど、
ともかく直通を逃すと非常にアクセスが悪い。

そんな日に限って、寝坊した。
昨日の夜中まで、今日のルートをどうしようか悩んでたせい。
朝食をあきらめようかと思ったけど、
せっかくの無料の朝食、しっかり食べて出た。

そしてバス出発40分前に宿を出る。
すぐそばにトラムの駅があるので、それに乗るんだけど、
今は現金を持ってないので、両替しないと乗れない。
どたばたと両替所へ。

トラムの駅を電車が出てすぐに渋滞にはまってるところだった。
乗れない?って目で合図したけど、次に行けって合図されたので、
しかたない、次の停留所まで走る。
ちょうど、Uターンする停留所なので、
渋滞してる間に1本隣の通りに行けば、今のトラムが来るはず。

やっとの事で乗り込むと、今度は1レフのコインがなくて、2レフのお札しかない。
コレじゃだめかなーと出してみたら、切符は売ってくれたけど、
チケットを2枚分渡されておつりなし。
通常の倍払った事に…。

これじゃ運転手に降りる場所を聞けるほど頼りにならないと思ったので、
自分で停留所と地図を見比べて数える事に。

必死に地図を見てたら、どこ行くの?って聞いてくるおばちゃんや、おじちゃん登場。
英語は通じないし、「フランス語はできる?」って聞かれたり(できません…)
そんな会話をしてるうちに、今がどこなのかわかんなくなった。

結局は英語のわかるお兄さんが親切に
「あと4つだよ」と教えてくれたので、無事到着。
出発5分前に乗車、バンのようなミニバスに8割くらい乗客がいる。
今の季節でこれだから、シーズンはけっこう混みあうんじゃないだろうか。

リラ村で休憩を入れながら、13時すぎに到着。
ほんとにこんな山の中にあるの?って思うような中に、突如現れる僧院。
R0024434r.jpg

復元されてるとはいえ、色彩と模様が独特で、意外な感じ。

R0024451r.jpg

そして中心に建つ教会のフラスコ画が鮮やか。

R0024357r.jpg

この塔のフラスコ画は当時のまま残っているそう。
結構色も鮮やかなまま。
1階がお土産やさんになってる。

R0024420r.jpg


僧院は壁のように四方を囲み、その真ん中に教会がある。

R0024405r.jpg

宿泊のレセプションはよく閉まっているので気長に待つしかないと
歩き方に書いてあったけど、そのとおり1時間くらい閉まったままだった。

荷物を置いて、僧院内を散策。
早い人なら30分で見終わるであろう院内。
こりゃ確かに日帰りでいいかもとは思うけど、
ちょうど田舎でゆっくり休みたかったし、
世界遺産に泊まれるなんてあんまりないことだし。
来て良かったなーと改めて思う。

R0024380r.jpg

ひっそりとしていて、しーんとしていて、なんか心地いい。

宿泊の受付をして、部屋に案内される。
案内してくれる僧侶(?)さん。

R0024373r.jpg

部屋はシャワー、トイレ付で30レフ(1500円くらい)
ダブルベッドの部屋で夜と朝は暖房もつくし、小奇麗でいい感じ。

R0024375r.jpg

何より、僧院の建物の中ってのがすばらしい。

R0024379r.jpg

宿帳には今日の日付はあたしだけ。
ちなみに前日の記帳者は日本人だった。
もしかしたら、英語用のノートなので、ブルガリア人は他にもいるのかも。

門の外にはレストランがあるそうなので、行ってみた。
前日に泊まる事を決めたので、食料の買出しをしてなくて
持ってるのはラーメンと少しのお菓子とコーヒーなど飲み物のみ。
商店も何もないので、1食くらいはレストランで食べたい。
正面にあった1軒は閉まってた。

もう一軒の暖炉付でいい感じのお店が開いていたので、
ブルガリア料理らしい「カヴァルマ」を注文。
陶器に入った煮込み料理。
チキンと煮込んだ野菜の上にチーズが載ってる。
あつあつでおいしかった。
R0024389r.jpg

しかもエスプレッソがあったので、ついつい注文。
だって1.5lv(70円)くらいなんだもん。

ヨーロッパのあたりはやっぱりイタリアンコーヒーチェーンが強い。
あんまりスタバは見ないけど、LAVVAZAやilly、segafrad zanettiを良く見かける。
こんな田舎でもおいしいコーヒーが出てくる事に感動。
R0024390r.jpg

料理とドリンクを足しても500円ちょっと。
やっぱり東欧は外食がしやすい。


近くのおみやげやでカラフルなポットと食器を購入。
小さいから送りやすいし、やっぱり安い。
ベオグラードで買い逃した事もあり、
後で…なんて言ってたら店閉まりそうだし。
R0024366r.jpg

僧院内には猫が住み着いてた。
えさももらってるみたいなので、飼い猫?

R0024441r.jpg

夕方になって、バスやツアーの団体がいなくなると、ほとんど人はいない。
ちらほら、僧侶っぽい人や、管理のおじちゃんくらいしかいない。
夜の僧院を散歩。

R0024466r.jpg


R0024467r.jpg


R0024482r.jpg

ひっそりとして物音も聞こえないので泊まってるのはあたしひとりだけかも。
世界遺産、独り占め。
贅沢な夜。
ブルガリア | CM(0) | TB(0) 2011.10.26(Wed) 04:15
copyright © 旅日和-ぽちたび- all rights reserved.

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

リンク